今そこにあるような気がする拡張現実
バーチャルリアリティ(VR:Virtual
Reality)という言葉って、
これまで結構ネタにされてきたけれど、
そこまでたどりつけて
ない感
があるのは何でだろうか?
やっぱりコンピュータが提示する情報量だけでは、脳やら人間の
感覚器やらを刺激するには不十分なんだろう。
人間の脳や感覚器は現在のコンピュータと比べるとまだまだ性能が
良過ぎるんだろうな。
最近、拡張現実(AR:Augmented
Reality)という言葉がしばしば
話題に上り始めてきた。バーチャルリアリティではコンピュータが
提示する情報によって仮想世界を人間に何とか体感させようとして
きたのに対し、拡張現実では現実世界に
存在する情報に、
コンピュータにより生成された情報を付加
するという手法をとる。
ゴーグル型ディスプレイにコンピュータで作られた情報のみを
表示する手法がバーチャルリアリティではよく使われている。
拡張現実ではそれに対し、メインの情報はあくまで現実である。
今のところまだめがね型ディスプレイとかは開発されていない。
具体的にはこんなプログラムが開発されている。
ARtoolkit
http://www.hitl.washington.edu/artoolkit/
PTAM
http://www.robots.ox.ac.uk/~gk/PTAM/
拡張現実はバーチャルリアリティに比べると、実用性がいろんな意味で
高そう
であると考えられているようなのだ。
例えば普通に見ようとすると見えない部分を表示して手術のサポートを
行う、カーナビ機能を3Dでグラフィック表示
するなどなど。
立体表示を行うにあたっては、人間の目が三次元を認識する方法が
用いられている。
人間の目は複数の目によって立体を認識するだけではなく、
微妙に
筋肉によって視野をぶらす
ことによっても立体を認識する。
昔よくあった別の色の色メガネによる立体視とは違い、視野の動きに
よって立体を認識させる手法が使われる。
でもこういう技術って、硬いほうだけではなくお遊びにも使われる
方が受けがいいんだよね。
この技術応用したらゲームとかもっと楽しくなるのでは?
例えば実際には持っていない道具を表示するとか。
そこら辺の棒切れが立派な剣
に見えるようにすると、体感型ネットワーク
RPGなどに利用できそうだ。魔法使うのもモンスターと戦うのもCG表示。
モンスターの表示のさせ方によっては召還魔法
みたいに見えるかも。
剣技とか練習することもできるかもしれない。面白い。
特定のディスプレイを持っている人間同士以外に見えない、そこで
見える人間同士がゲームすると…ほとんどスタンドバトル
だな。
ゲームの種類が変わったらぜんぜん別表示。
スタンドみたいに周囲の人間には影響しないだろうからいいけど、
周囲から見ると気持ち悪がられるから外ではプレイしないことをお勧め
。
しかし…特定の人にしか見えない、最悪自分にしか見えない表示って
実際脳内ですでに起こっている現象なんだよな。
例えば脳が損傷したり何らかのトラブル起こして見る幻覚
であるとか
(ご丁寧なことに人間幻覚はおろか幻聴など、ありとあらゆる本来は存在
しないはずの感覚を体験しうる)はたまた勘の鋭い人が気がつく模様、
果ては幽霊なんかもそうかもしれない。
ある意味人間と人間、同じものを見ているかどうかすら怪しいかも。
同じ月を見ている、つもりがAさんとBさんで見ている月の位置が違ったり
…もうそれなんて多世界解釈
だよと位は言いたくなる。
人間と人間が感覚共有したら…
「お前なんてもの見てるんだよ」とかいわれそう。
「おまえの目、ピンホールカメラ並だな」とか。
ピンホールカメラだってレンズがなくても写ることは写るんだ
よ、暗いけど。